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■地中レーダー探査
地中探査レーダーは電磁波をアンテナから地中に放射し、地中の物理変化をきたしている境界で反射され、再び地表に出現した波を受信して、地中の状況を把握しようとするものです。
仕様用途としては、地中埋設管,ケーブルの調査や、岸壁舗装下の空洞の有無確認などに利用できます。
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地中探査レーダは本来,地下における鉱物や地層の状況を把握することを目的として考案されたものです。原理的には魚群探知機と同様に,電磁波を発射し,その電磁波が戻ってくるかどうか、戻ってきたときの強弱はどうかということを測定するもので、魚群探知機が魚や海底を探すのに対して地中探査レーダは地層や埋設管などを探すというものです。 |
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■地中レーダーの使用用途
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地中レーダーはアンテナの周波数によって分解能や探査可能深度が大きく異なりますので、対象物が
何であるかによって、使用する周波数を選択する必要があります。
以下に主なアンテナの使用例を示します。
主なアンテナ使用例
※対象物、対象深度は地盤の状況によって大きく変化します。
ご注意ください。 |
使用周波数 |
探査可能深度 |
対象物 |
200MHz |
約2〜3m |
地中の埋設物調査/路面下調査
コンクリートガラ等異物、水道管、ケーブル等… |
400MHz |
約1〜1.5m |
1000MHz |
約0.5m |
路面下調査/コンクリート構造物調査 |
ボアホールアンテナ
100MHz |
約2〜3m |
鋼管杭、鋼矢板、
磁気探査では反応しない非磁性のもの |
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■異常記録例
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規模の大きな緩み・空洞・異物等
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通常の地盤
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規模が大きく、幅の広い異常箇所または空洞・異物等が予想される記録です。 (幅広い凸型の反射強度が連続的に続きます)
掘削確認の結果アスファルトガラ、コンクリートガラ等の混入物が発見されました。 |
異物等混入の見られない地盤では、電磁波の反射波が一定の強度になり一様な模様になります。 |
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